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BPMPの歩みと活動記録

BPM(盲人音楽家)支援会 会長 白石晴己

BPM(盲人音楽家)支援会の発足は、1984年。第1回の記念コンサートは同 年の9月29日、故中村八大さんをお招きして、地元ミュージシャンと楽しく共演 されました。その時、中村八大さんがおっしゃった事は「盲人の音感は特に優れ ているので、才能のある方もたくさんいらっしゃるでしょう。しかしながら本当 にその人達をバックアップする受け入れ体制や土壌作り、環境作りが整備された 時、はじめて彼らも日の目を見る事になるでしょう。その為の尽力なら私は協力 を惜しみません」と、おっしゃって下さいました。BPM支援会は、21年目を迎えた今も、その精神を忘れず、それらを指針、目標に頑張っています。

当面の活動目標は、日本の盲人ミュージシヤンの中から、レイ・チャールズや スティービー・ワンダー、ギターのホセ・フェルシアーノ、ジャズ・ヴオーカル のダイアン・シューア、ロック・ギターのジェフ・フィーリー、古くはジャズ・ ピアノのジョージ・シアリング等々に続く世界的なミユージシヤンを送り出す事 です。そして、いつか節目の大事な記念日に彼らの公演を実現したいと念願して いました。計らずも15周年の記念日にその希望がようやく実って「レイ・チャールズ・クリスマス・コンサート」が実現の運びとなったのでした。

さて、ここで昨年行なわれました「第20回BPMチャリティ・コンサート」の事をお話しましょう。20周年を迎えるに当たり、今までお世話になった方々へのご恩返しを兼ねて、クラシカルポップスでは世界的に有名なポールモーリア・グランドオーケストラをお招きしました。50人以上の大編成を目の当りにして聴く演奏は、ご来場の皆さんを感動の渦へと誘いました。

寄贈は、皆様の温かいお志のお陰をもちまして、福岡盲導犬協会、ならびに、福岡県在住の盲導犬希望者の合宿訓練の補助金に使われます。今年は4名の方々に寄贈されました。

 これまで行ってきたBPMの主な活動をザッと整理しますと(敬称は略させて頂きました。)、主な有名プレイヤーでは、故中村八大、ジロー・ヨシダとニュー・サウンド・ワークショップならびにニューヨーク・オールスターズ、ジャズピアノの世良 護、テナーサックスの松本英彦、クラリネットの北村村英治、アルトサックスの渡辺貞夫、ビートルズサウンドのフライング・エレファント、ジャズ・ヴオーカルの弘田三枝子、マリーン、フォークの梅原司平、尺八の村岡 実などとなっています。

 一方、盲人ミュージシヤンの方では、ニューミュージックの長谷川きよし、歌謡歌手の竜 鉄也、お琴の安武慶吉、津軽三味線の鹿野永勝、ジャズピアノの柴田隆三、日高けいすけ、ヴァイオリンの和波孝禧、熊本で現在も活躍中の豊田たかひろ、プロではありませんが、九曜弘次郎、ギターの佐々木末広、下田一夫も忘れられません。

 バンド活動の方では、スタビロ・スウィングスをはじめ、牛島さんを中心とす るファイヤーズ、戸畑の綾塚ファミリーバンド、大阪のロックバンド、シャンテ、98年7月24日の「BPM15周年記念祝賀会」にて素晴しい演奏を披露して下さった久保 智グループ、現在ニューヨークで活動中の加納 洋、率いるグループ、寺内苦行グループ、大阪の樽谷 明グループなど非常に多彩にわたっています。中でも久保 智グループや大阪のシャンテや加納グループ等は、プロとして大活躍をしています。

 その他、声楽家も入れますと、地元出身の沢田理絵さん、長野県出身の内村寛治、天野 亨、吉田耕三、三木かおる、古岡富士夫、河野義孝、伊藤明弘、など数え切れない程です。そして忘れられない事は、これらのピックイベントを成功させる為に、地元ミュージシャンの協力なしでは何事も遂行しません。その主な方々を紹介しますと、キーボードの渡辺知子、テナーサックスの田部俊彦、ギターの森山修、ベースの伊島正夫、ドラムの木村紀夫、森迫さん、田鹿さん、ヤス・岡山、ジャズ・ピアニストの岩崎大輔、ビッグバンドのニュー・アベベ・オールスターズ、ベースの山村隆一以上の方々の支援があってはじめて成り立っている訳です。

 収益の寄贈を始めたのが第4回目からだったと思います。盲人の自立・厚生に最も不可欠な盲導犬育成資金に役立つように、福岡盲導犬協会に第4回目から本年まで、連続15回寄贈させて頂きました。それからローカルの重度障害者施設には、第6回目より始まって、奔峰園、つむぎの里、門司のハーモニーの会、小倉のたんぼぼの会、門司のあゆみの里作業所、小石原の手をつなぐ会、小倉の母原厚生センター、門司のひまわりの里、小倉の愛の家、苅田の苅田学園、小倉南区の活動センターみなみなどに寄贈させて頂きました。

 その後、福岡盲導犬協会の方から、盲導犬希望者の申し込みが伸び悩んでいるという話を聞きまして、その原因を探ってみたところ、盲導犬と慣れ親しむ為に、約 1ヶ月ほど家業を休んで合宿訓練に参加する為、その間、収益が途絶える事になって、盲導犬の申し込み者が躊躇している事が解りましたので、その辺の経済的負担を少しでも補う目的で、96年より盲導犬をモデルにしたテレカおよびCD等を販売して、その収益を盲導犬貸与希望者の合宿助成金に引き当てている訳です。97年度に、沢田理絵さん、笠トクエさん、山口百合子さん、98年度に城戸留利子、迫 陸海、沢田ハツエ、白石まつえさん、99年度は新たに古石一枝さん、浅沼以三男さんに贈られました。2000年は山中弘美さん、和田清美さん、2001年は稲本八重子さん、2002年は、福島朗子さん、新垣栄子さんに贈られました。直、本年(2003年)は、楢木康博さん、古石一孝さん、中村めぐみさん、藤井健児さんの4名の方々に贈られました。なお、2002年からは、テレホンカードからQUOカードの発売も始まり、合宿助成金への皆様の温かいお志が現在も、脈々と続いています。

 BPMの足跡について述べて参りましたが、これからも国際レベルに通用するような盲人ミュージシヤンの育成、環境づくり、土壌づくり、そして視力障害者の自立・厚生・国際社会との調和などを目指して、今後共、活動を続ける所存です。どうか皆様も今まで同様、愛情溢れるご指導、ご鞭捷、宜しくお願い致します。

更新日:2004/08/21